奥能登ミニデイサービス part4

11月4日(火)

輪島市で「第4回ミニデイサービス」を開催しました。

最終回のこの日もまずは健康チェックから開始。
能登町からの車の到着が遅れていたこともあり、
気になる血圧は念入りに2回計りました。

これまでの合計4回の健康チェックをきっかけに
自分の体調を気にかける姿が見られるように
なりました。

健康チェックの次は「絵てがみ」作り。
コスモスや柿、りんご、バナナ、ぶどうなどを見ながら
自由に絵を描きました。
鉛筆でのデッサンから絵の具塗りまで、参加者
1人1人の表情はまさに真剣そのもの。
しばしみんな沈黙し、熱心に筆を動かしていました。
完成作品はなかなかの出来栄えです(^^)。
Nec_0154Nec_0174



         
午後は過去3回のミニデイサービスを映像で振り返りました。
自分の映像がアップされると恥ずかしそうにしている人や
得意げにしている人など反応はさまざまです。
みんな懐かしそうに見入っていました。

映像を見終わった後は1人1人感想を述べました。
昔遊びやりんご狩りの思い出を話す人、料理教室が一番
楽しかったと話す人、ミニデイサービスが今日で終わるのは
とても残念だと話す人・・・。
そして話は来年度のミニデイサービスを存続させ、さらに充実
させるにはどうしたらよいかへと移り、意見が交わされました。

最後は恒例のミニ手話教室。
今回のテーマは「くだもの」です。
いちご、もも、メロン、さくらんぼ・・・。

今回予想外にうれしい出来事がありました。
これまでこちらが促しても前に出て表すことを嫌がっていた
Aさん、Bさんが自分から前に出てきてくれたのです。
ミニデイサービスも4回目を迎え、お互いに慣れたことで、
気がねなく話せるようになった証ではないでしょうか。

来年度も是非続けてほしいという参加者の強い声に応えるべく
センターとしてバックアップしていきたいと思います。

 

| | コメント (0)

奥能登ミニデイサービス part3

 10月7日(火)

珠洲市で「第3回ミニデイサービス」を開催しました。
まずは健康チェック。
3回目ということもあり、みんな慣れた様子でテンポよく測定。
Img_2439



続いてはろうの調理師・竹田さんを招いての料理教室。
4グループに分かれて「はまちぬた」「はまちのかぶら蒸し」など
“はまちづくし”の料理5品を作りました。 Photo  Photo_2 




野菜を切る人、味を確かめる人・・・。
料理中の参加者の表情は真剣そのものです。
5品を作るのは予想以上に大変で、予定より時間は長引いてしまいましたが
見た目にも立派な料理が出来あがりました。
Img_2468Photo_5



実食後は「おいしい!」とみんな大満足。
「温泉旅行で食べたものと同じ味」と感想を述べる人や
「次は魚をさばいてみたい」という意見もありました。

続いて恒例のミニ手話教室。
今回のテーマは料理にちなんで「野菜」です。
かぼちゃ、ピーマン、ねぎ、なす、きゅうりなど、普段よく口にする
ものばかりです。
タマネギは「涙」を表したり、なかには嫌いな食べ物の手話を表さない人もいたり・・・。
Img_2481



とてもすばらしい表現もありました!
(下記、施設長のコメント参照)

最後に施設長が用意した「となり組」の歌をみんなで表現。
身近な人たちの助け合いの大切さを共有しました。
Photo_4



次回のミニデイサービスは最終回。
場所は輪島市です。
これまで行ってきた3回のミニデイサービスを映像で振り返ります。
また、絵の具を使って「絵てがみ」を作成する予定です。
次回の報告をお楽しみに。


(施設長のコメント)
  先週10月7日、奥能登ミニデイサービスで、AさんやBさんの手話、
「かぼちゃ」の写真を見て、「中風」と表されました。
当初「はてな!!」と思いましたが、あとから、なるほどなるほど・・・と納得!!

 先日、浜野職員の解釈をきいてますます納得。加えて興味津津。
 冬至にかぼちゃを食べると中風にならないという言い伝えが
彼女たちの手話にそのまま生きているんですね。
 そして奥能登のろう者の生活の知恵・・・。
 手話の原点を見出したようでまたまた感動!!

 昔「生活」という手話が「食べる」と表現されていたことと似ていますね。
 それにしても奥能登の女性二人が手話で話している内容を的確に読み取れる
浜野職員がうらやましかったです。

| | コメント (0)

満月は笑顔

Sさんと出会ったころは、手話は全く通じませんでした。
Sさんとの会話は、絵と身振りです。
最近は共通の語彙も増え、通じる内容も少しずつ増えてきました。

9月になりました。
壁にかけられたカレンダーには定番「月夜にお団子とススキの絵」が。
1



Sさんは言いました。
「満月のお月様は笑顔なんだよ。」
私「え?笑顔なの?」
Sさん「そう、笑顔。でもそのうちプイと横を向くけどね。」
20080910091649__1




なるほど、三日月はプイと横を向いた状態なわけか・・・。
Sさん「あなただって笑顔ばっかりじゃないでしょ、時々怒るでしょ。
お月様も同じ。」
私「じゃ、ウサギは?月にはウサギがいるんでしょ。」
Sさん「ウサギがいるのは満月のときだけ。機嫌の悪いときは
ウサギも近寄らない。でも待っていれば機嫌は直るから。」

世間は「この人は話せない」とか「学校も出ていない」との一言で
決めつけてしまいがちですが、実はとっても物知りなSさん。
メルヘンチックで、哲学的で、奥が深くって、私は感動の毎日です。

| | コメント (0)

野生の王国

  奥能登だよりです。

P1010085

 






  今日はある日のろう者のお宅に向かう
道中の様子を紹介します。細いわき道に
入るとすぐに携帯電話の画面に「圏外」の表示。
もう少し行くと道の真ん中でキジが休憩して
いました。車が近づいても全く動じません。
人間が怖くないのかな?
それとも暑さでおかしくなっちゃたのかな?
「お願い、どいてよ」と窓を開けて声をかけたら、
面倒くさそうに振り向いて、ゆっくりと山の方に
入っていきました。
また、少し走るとヘビがびろ~んと道の真ん中に
のびていました。まさか、ひくわけにもいかず、
横断するのをじっくり待つしかありません。
約束の時間に遅刻しちゃう!
でも、こんな日はラッキーです。
だって訪問先でお話することが
ひとつ増えたわけですから・・・。

5月のころ
地震の影響でしばらく遠回りをしていた道中で、
墓の前で丸まって寝ているふかふかの動物を発見。
犬かと思ったらタヌキでした。
先日、我が家の廊下をカニが歩いていました。
猫のえさを狙ってやってくるカラスは、
ニャーニャーと鳴きながら集まってきます。
え?信じられないって?本当ですよ。(浜野)

| | コメント (0)

恐怖の家庭訪問

いつも元気に飛びまわる浜野職員からの
奥能登だよりです。


あるお宅への家庭訪問。
そのお宅には駐車場がないので、私はいつも
舗装された道路から少し脇に入った藪の手前の
少し広くなっているスペースに車を停めています。

その日も午後2時55分、いつもと同じように車を停め、
さぁ、車を出ようとした、そのとき
「バチッ」と何か小さなものが勢いよく車に当たった
音がしました。なんだろう?と振り向くと、
「バチッ」「バチバチッ」
今度は前の方から、複数の音。
そして、ガラスの外には無数の蜂!

ヤバイ!!どうも巣の真下に車を停めたようです。
あわてて10メートルほど前進しましたが、
蜂の怒りは治まらず、さらに勢いを増して体当たり
してきます。ひぇ~

締め切った車内にいるとはいえ、生きた心地が
しませんでした。そのまま猛スピードで車を走らせ、
いったん蜂を引き離すことはできたのですが、
・・・約束の時間を大幅に遅れてしまったことは
言うまでもありません。

| | コメント (1)

植物博士

   さて今回は、植物のことなら何でも知っている、
能登のおばあちゃんを紹介します。 

  6

 






  Sさんは学校を出ていません。子どものころは、
農作業を手伝っていました。田んぼの規模が
縮小されると、住み込みの工場で働きました。
定年を迎えたSさんは、何十年ぶりかに実家に
戻ってきました。Sさんは読み書きができません。
手話も通じません。でも、豊かな身振りで
話しかけてくれます。「とってきた蕨(わらび)は
新聞に広げ、10本くらい手に持ってこうやって掌で
揉んで(上の葉になる部分を)落とすの。大なべに
並べて、灰をかけて、沸騰したお湯を…」
まるで目の前の蕨から湯気が上がっているような
気さえします。Sさんは草木のことなら何でも
知っています。先日はバラの挿し木の方法を教わりました。
「まず枝を斜めに切って…(中略)…やってごらん。
簡単だから」今、我が家には枯れたバラの枝が1本。
…おかしいな、簡単そうに見えたんだけど。
し木第一弾は失敗に終わりました。今、第二弾に挑戦中です。
(浜野)

| | コメント (0)

恐怖の・・・

 先日に引き続き、浜野職員からの報告です。
奥能登の素敵な仲間を紹介しましょう。

 能登にはドアホンのないお宅が多いです。
そして、ほとんどの場合、鍵がかかっていません。
そんなときは、「こーんにちはぁ」と大きく叫ぶのが定番ですが…。

 きこえないTさんには、玄関先でボタンを押せば
腕時計式の受信機が震えて知らせるタイプの
屋内通信装置を紹介することにしました。電池を入れ、
受信装置を握ってもらい、早速実験開始。ところが
ボタンを押した瞬間、Tさんは小さな悲鳴と共に
受信機を放り投げてしまいました。

5

 

 

 


 
 今まで体験したことのない振動が、よほど怖かったようです。
Tさん宅には、光って知らせるタイプの機械を取り付けることにしました。

| | コメント (0)

奥能登だより

  能登半島地震から3ヵ月以上が経過。
復興へと着実に歩みを進める能登半島。

  その間、能登のきこえない人たちの生活にも
さまざまな変化が。

 今日は、そんな能登の様子を紹介すべく、
広域設置通訳者として、能登半島を西へ東へ
駆け巡る浜野職員からのエピソード。

FAXが来た!
  文章の読み書きが可能なKさん宅に
FAXが設置されました。最新式のFAXは
画面に操作手順が出てきます。
ところが、そのとおりにやっているのに
紙が曲がって入っていって、赤いランプが
ついてしまうというハプニングあり。
「毎日、毎日練習すればいいよ。
俺の家に毎日FAX流してごらん」と
ろう協役員から励まされたKさん。
言われたとおり練習しました。
何度も何度も・・・。
ろう協役員の家には、同じ文章のFAXが
一日のうちに25枚も流れてきたそうです。
おかげで、KさんはFAXの送信ができるようになりました。
そして役員さんはホームセンターへ、
FAXロールを買いに走りました。

7

| | コメント (0)

奥能登方言クイズ(解答)

もう3月になりましたね。
お待たせの奥能登方言クイズの解答です!

A こないだあんさま来とったがぴちか。
B びっちゃ。下のがやわけの。
A にょうぽのこけ
B おーけの。あんさまに見えたけよ。
A おや、はいだるい。オラ、目もだちゃかんなったわけ。ハハハ。

A お正月に息子(長男)さん帰ってきたんじゃない?
B 違うわよ。下の子よ。
A 女の子の方?
B そうよ。男の子に見えた?
A まあ、情けない。私ったら、視力までダメになっちゃったわ。
  ハハハ。

あなたは何パーセント分かりましたか???

| | コメント (0)

奥能登方言クイズ

今日の金沢はフェーン現象で、暖かい風が吹いています。
当センターは、地域格差の問題解消の一つとして、去年4月より
長年の念願だった奥能登広域(輪島市・珠洲市・能登町・穴水町)
に手話通訳者設置・派遣事業を始めました。
そのおかげで、ろう者の生活保障の地域が少しずつですが
変遷、高まりつつあります。

まず、コミュニケーション支援を担当する広域設置職員が感じた
広大な奥能登を月1-2回ブログにて発信していきます。

                       奥能登だより(浜野職員)
「奥能登方言クイズ」あなたには解読できますか?

単語の置換だけでは通訳したとはいえません。
通訳とは、表情や声の高低などニュアンスも含め、伝えること
だと思います。
奥能登広域設置となって、10ヶ月が過ぎました。
奥能登と一口で言っても、地域によって微妙に言葉のニュアンス
が違います。
例えば、輪島では「カニ」のことを「ガンチ」と言い、珠洲では
「ガンチョ」というんですよ。
方言って不思議、そして面白いですね。

さて、みなさんにクイズです。
正月に帰省していた若者たちが帰って行った後のご近所同士の
会話です。

A こないだあんさま来とったがぴちか。
B びっちゃ。下のがやわけの。
A にょうぽのこけ
B おーけの。あんさまに見えたけよ。
A おや、はいだるい。オラ、目もだちゃかんなったわけ。ハハハ。

解答は次回に乞うご期待!!
あなたは答えられたかな?

| | コメント (0) | トラックバック (0)